平成19年も残すところあと3日。12月28日は、取手市消防団第6分団の団員として、4名の仲間とともに、今年最後の夜回り(火の用心)。写真は、第6分団の誇るノーエアコンの消防自動車と葉梨康弘。私は、官僚を辞した後地元消防団員となったが、8年目を迎える消防団活動の中で、国づくりの基礎は、何か人のためになりたいという、市井の人たちの精神の集積だということを、実感として学んできた。だからこそ、(忙しくて申し訳ないと思いつつも)公務の空いた時間には、極力、実地の消防団活動に参加することとしている。
12月21日、福田総理に、「公務員給与改革を断行する若手議員の会」から緊急提言。「安心と希望」の国を作るためには、政治・行政への国民の信頼の回復が不可欠で、そのためにも、公務の「やりがい」と「厳しさ」を確保が必要だ。省庁縦割りに守られた特権的官僚(悪い意味での「天皇」)を作らないためにも、内閣が各省庁のエースの人事権を持ったり、汚職公務員等には私財で税金のムダ遣いを賠償させる制度の提案に、総理も、「非常に興味深い。具体的検討を進めて欲しい。」と上機嫌だった。
12月12日の「公務員制度改革を断行する若手議員の会」の後、私は、提言案の執筆を始めたが、別の仕事も忙しく、総理の時間が空くのは多分来年だろうとたかをくくり、ちょっとのんびりしていた。ところが、12月20日になり、21日に15分、福田総理の日程がとれたとのこと。そこで、20日は徹夜で提言案を仕上げ、21日に緊急の議連の会議を招集。提言案についての了承を得た。提言を紙に落とすのに要した時間は短かったが、提言の内容自体は、十分な調査研究を行い、綿密に暖めてきたもので、自身の持てるものだ。
12月21日の自民党総務部会。総務部会長代理として、増田寛也総務大臣(前岩手県知事、私の向かって左)らと、20年度予算案や地方財政計画案の内示状況を報告。地方の活性化を図るため、来年度は、地方自治体の歳出総額や、国が地方の財源を補償するために支出する地方交付税交付金の総額について、久しぶりの増額を勝ち取った。平成20年度予算の政府原案は、12月22日(土)の大臣折衝を経て、12月24日(月)、閣議決定される。
12月12日は、「公務員給与改革断行を求める若手議員の会」改め「公務員制度改革を断行する若手議員の会」。優秀な人材を採用できる任用システム、緊張感を持ちつつ、能力と実績のある人材を登用する人事システム、厳正な規律を保持する監査システムのあり方について、私が作成した論点整理に基づいて討議。年末は、予算編成等で何かと忙しいが、総理の日程がとれれば、提言案をとりまとめ、官邸に申し入れを行っていきたいと考えている。
会議名:拉致問題特別委員会
案 件:拉致問題の法的位置づけと国際連携の必要性を明らかにするための質疑
12月5日の衆議院拉致問題に関する特別委員会。米国による北朝鮮のテロ国家指定解除に反対する決議を行った後、高村外相らに一般質疑。私は、まず、刑法上の位置づけとして、アルカイダ及びタリバンによる9.11テロが、北朝鮮当局による拉致問題同様、日本人を狙った犯罪行為である点を押さえる。その上で、日本人が被害者になっているのに、イスラムによるテロには寛容、北朝鮮によるテロには厳格という二重基準は、国際的に理解されないことを指摘。拉致問題についての国際理解を深めるためにも、給油活動の早期再開を訴える。