6月15日、自民党美浦支部総会で挨拶。今話題の「老後に2000万円必要」との金融庁ワーキンググループの報告書に言及。65歳の世帯の年金による収入の平均額と、全世帯の支出の平均額を比べると、95歳まで長生きした場合、支出の方が年金受給額よりも平均で2000万円多くなるが、その一方で、65歳の世帯は、平均で2500万円の預貯金等を持っていることが報告書にも記載されており、平均をとれば、バランスシートは実は黒字だ。実際のところ、資産家の世帯は贅沢をするし、年金のみで生活する世帯は、年金の範囲で生活できるように工夫している。これを、「赤字」だから「預貯金でなくもっと投資に回せ」というふうに持って行くのは、どこかの会社の営業宣伝のパンフのようで、政府の報告書としては、いささかいただけない。
6月11日、養豚農業振興議員連盟幹事長として、日本養豚協会総会であいさつ。岐阜・愛知で発生した豚コレラは、いっこうに収束の気配を見せず、地域の養豚農家に不安が広がっている。まずは、と場も巻き込んだ面的な飼養衛生管理を徹底することが大切なのだが、現場では多少の混乱もあるようだ。議連としても、養豚農家の経営再開に向けた支援に万全を期していきたいと述べる。
この日は、自民党江戸崎支部総会。稲敷市の旧江戸崎町は、古来、霞ヶ浦の江戸崎入を利用した舟運で栄え、米の集積地の他、醤油の醸造などで発展してきた稲敷郡の郡都だ。だからこそ、霞ヶ浦は、江戸崎発展の鍵となる。この日は、眼下に広がる霞ヶ浦を指差しながら、その浄化を目指した霞ヶ浦導水事業が、平成24年、民主党政権下で工事が中止されてしまったことを指摘。実はそれまでに、総工費1900億円のうち、1500億円が投入されてきた。あと400億円で完成するのに、それを止めてしまうという民主党政権の判断は、実にもったいなかった。工事自体は、平成30年の東京高裁での和解により再開し、令和5年には完成見込みだ。泳げる霞ヶ浦の実現は、成田空港に近い立地をいかした外国人向け観光振興など、この地域の発展の起爆剤となるはずだ。ところで、民主党政権って、一体何なったんだろう?
この日は、稲敷市の旧東町の自民党支部総会。この地域は、水田単作地帯で、約3割の市民が、主業農家を営んでいる(兼業も含めれば、農家比率は住民の大宗を占める。)この日は、私が平成18年から提唱してきた飼料用米奨励施策により、水田で米(主食用米又は飼料用米)を作った場合の売り上げが反当たり12万円以上を確保できるようになったことを説明。これにより、現在、一俵14000~15000円の米価安定に寄与した。この日は、更にその後の農村振興策についての考え方を報告し、併せて、勿論これが主眼であるが、参議院議員選挙の戦いに臨む決意を新たにした。
この日、写真右の黒田照美さんを支部長とする、自民党桜川支部総会が開かれる。党員には蓮根農家が多い。今、蓮根の反当たりの売り上げは、米の約十倍だ。しかも、利益率はもっと良い。米農家が20㏊耕して得られる収入を、蓮根農家は、1㏊で得ることができる。そのためにも、土地改良が重要だ。この日は、この地域の野田奈川や甘田入の土地改良予算について、決意を述べる。
この日、午後8時から9時まで、インターネットTVの「みのもんたの夜バズ」に出演。テーマは憲法改正。他の出演者は、議員では維新、国民民主、共産のそれぞれの党、その他は女性コメンテーターだった。私は、平成19年に成立した憲法改正国民投票法(議員立法)の4人の提出者の1人だが、その後国会で、憲法についての議論が1ミリも進んでないことに、残念な思いを禁じ得ない。この日の番組では、立憲民主党の枝野代表が、かつて、憲法調査会における私の「政権を担おうとする政党は、それぞれの憲法改正案を国会に提示すべき。」との発言に前向きに応じたことを紹介した。また、国民民主党の玉木代表が、衆議院の代表質問で、「自衛権の範囲を制限する方向での憲法改正を検討すべき。」旨発言したことを述べた上、それなのに何故、野党が一致結束して憲法審査会の開催に応じず、議論を拒否しているのか、疑問を呈した。憲法は、総理が決めるものでも、自民党が決めるものでもない。発議の役割を持つ国会で真摯に議論した上で、最後は、国民投票により、国民が決するものだ。開催にすら応じて頂けない最近の憲法審査会の状況は、極めて異常だ。
この日、既に法務委員会で可決した司法書士法及び土地家屋調査士法の改正案を衆議院本会議に諮った。全会一致で可決、参議院詮議の法律のため、改正法案が成立した。それぞれの先生方を、改めて専門職者と位置づけ、使命規定を新設することなどを内容とする法案だ。司法書士や土地家屋調査士が、法律や土地家屋調査の専門家として、今求められる民間における予防司法機能の強化や、所有者不明土地問題への対応に、さらに活躍の機会を広げることを願ってやまない。
守谷市は、つくばエクスプレス開業前後、東京のベッドタウンとして順調な発展を遂げてきた。私の先代の葉梨信行は、長くTX議連会長としてつくばエクスプレスの建設に尽力したが、その努力が、新住民の皆様の記憶の中に、ほとんど残っていないのが少し残念でははある。その後、倉田元参院議長、丹羽元厚生大臣を経て、昨年私が、TX議連会長に就任した。本年は、現在6両編成の車両を、8両編成とするという、会社側の決断を得ることができた。これも長年にわたる議連の要望活動の結果だと思う。その先は、悲願である秋葉原から東京駅への延伸。なかなか難物であることを申し上げた上、具体的な論点について説明し、戦術的・戦略的な策を講ずれば、十分可能という私の意見を申し上げる。その上で、自公安定政権の継続を訴える。
元取手市商工会青年部長の大森健一さんが、今年、茨城県の商工会青年部連合会長に就任した。私の住む取手にとっては、誇るべきことだ。商工会活動の重要性については、先に河内町商工会でも述べたとおりだが、青年部の活動は、その中でもとりわけ重要だ。例えば、今、金融機関は、かつての「担保を持っている人に貸す」方向から、「事業の見通しのある人に貸す」方向に大きく舵を切っている。その中で、青年部の皆さんが切磋琢磨し、アイディアに磨きをかけることが大切だ。この日は、このようなトレンドをお話しつつ、大森健一さんへのエールを送る。
この日、自衛隊霞ヶ浦駐屯地開設66周年及び関東補給処創立21周年の記念祝賀会で挨拶。冒頭、私と家内が、今回の御退位・御即位の行事への参列の栄に浴し、その中で、上皇・天皇両陛下が、戦後我が国が育ててきた平和主義、民主主義等の価値を、「国民統合の象徴」として、本当に大切にされている印象を受け、大変感銘を受けたことを報告する。その上で話を変えて、私自身、政治家として、現行憲法の下、戦後我が国が確立してきた普遍的価値を、これから更にブラッシュアップしていくべきと思っていると述べた上、「自衛隊は、現在、あらゆる行政機関の中で、今最も国民の信頼を勝ち得ています。でもそれは、戦争をすることや、戦争に勝つことによって得られた信頼ではありません。これまでの皆様の活動が、戦後我が国や国民が作り上げてきた、「平和主義」、「民主主義」、「法の支配」といった価値を体現する存在として、国民の支持を得ているのだと思います。だからこそ私たちは、自衛隊の皆様を応援して参ります。そして、自衛隊を憲法上位置づけるという憲法改正も、まさに今の憲法の理想を深化させるためのものだということを、国民の皆様に問いかけていきます。」と挨拶。右は、国光あやの衆議院議員(茨城6区選出)。