2月15日、「食の安心・安全」をテーマに、党農林部会長代理・畜産酪農小委員長として、党本部主催の座談会が企画された。その模様は、3月中旬発行予定の機関紙「自由民主」の特集「議員にクリック」(新聞で2面ぶちぬき)に掲載される予定だ。東京都在住の主婦の方お2人を相手に、折からのBSE問題、鳥インフルエンザ問題、野菜の高騰問題など、関心の高いテーマに話がつきなかった。
視察日程は、国会審議の関係から、日曜と月曜を使うことに。全日程に同行して頂いた北海道選出の中川義雄参議院議員(元農林部会長)に感謝。十勝支庁・士幌町の鈴木牧場は、家族経営でありながら道内家族経営の約4倍の乳牛(400頭)を飼育する。徹底的な衛生管理、工程管理、さらには牛の糞尿を発酵させ、発電までしてしまう。大変なアイディアがある。だから国内外から視察社が絶えない。改めて、農業こそが、頭を使う産業であると言うことを思い知らされた。
釧路市(旧阿寒町)の中村牧場は、典型的な家族経営の牧場。お金をできるだけかけないようにしつつ、高品質・高収量を目指す堅実な姿勢に好感が持てる。大先輩の中川義雄参議院議員(左端)とともに訪れる。牛舎視察中、乳牛のした糞尿がはね、私たちのスーツのズボンにちょっとかかってしまった。奥様が大変恐縮し、すぐに濡れ雑巾を用意して頂き、なにくれと気をつかっていただいたが、むしろ、かえって申し訳ないような気がした。
自民党畜産・酪農小委員会委員長としての初仕事は、3月の畜産物価格決定前に、産地の現状を視察し要望を聴取すること。国内の生乳需要減など、状況は大変厳しいが、だからこそ、現場の努力を、丹念に聞いて回ることが大切。写真は、車窓から眺めた釧路支庁・鶴居町(丹頂鶴で有名)のトミー牧場全景。時間は午後2時過ぎだが、外気温は零下8度。この季節、北海道の農業は、酷寒の中にある。
茨城県で発生した鳥インフルエンザ対策については、党畜産・酪農対策小委員会委員長である私が中心となって、農水省や県も交え、対策を取りまとめている。その過程で、抗体陽性鶏の焼却にかかる費用が約45億円に上ることが判明、その半額が県の負担になる。このため、私から茨城県に対し、豪雪災害と同じ理屈で、総務省に特別交付税措置を陳情してはと提案。この日は、橋本茨城県知事とともに、総務次官(大臣は、急きょ予算委員会が入る。)などに陳情活動を行う。
2月9日の対北朝鮮経済制裁シミュレーションチーム。逢沢拉致対策本部長(幹事長代理)の出席を得、私が責任者として作成した「北朝鮮人権法案(仮称)」の骨子案について討議、了承を得る。その内容については、別途コラムに書くこととするが、今後、拉致対策本部や関係部会で了承を得た上、今国会での成立を目指すことになる。
1月27日の自民党総合農政調査会。
1月27日、自民党総合農政調査会・畜産酪農対策小委員会委員長に就任(コラム参照)。本来の生乳・食肉対策も、勿論一生懸命やっていく。ただ今年はそのほかに、鳥インフルエンザや米国産牛問題もある。国土交通委員会での姉歯事件の問題もこれあり、今年は年初来、とにかく忙しい。
1月19日の衆議院国土交通委員会の閉会中審査。
耐震偽装事件についての国土交通委員会での質疑(NHKで全国中継、コラム参照)。前日に衛藤筆頭理事から質問を依頼されたとき、質疑順は、既に質問が予定されている他の質疑者(1年生議員も多く、どういう質問になるのか分からない。)を先にしていただき、自民党のラストバッターとなることを希望した。重複する質問は行わず、多角的な質問をすることにより、自民党として、国民に対し、事実解明に全力を挙げていることを示すためだ。国土交通委員ゆえ、事件の中身はおおむね頭に入っていたが、それでも前日は徹夜での質問準備になった。