3回目の緊急事態宣言の発令決定を受け、4月23日、農林水産省新型コロナウィルス感染症対策本部が開催される。私から、徹底的な感染拡大防止策は当然だが、農林水産業のみならず、経済が相当痛んできている中で、農林水産業者や飲食業に寄り添う姿勢が大切と強調させていただいた。
4月9日は、日本農業経営大学校入学式。昨年は、入学式を行うことができなかったが、今年は規模を縮小して開催。農業を取り巻く環境は著しく変化している。柔軟な発想で経営感覚のある若手農業者を育てることが急務だ。
3月29日、みどりの食料システム戦略本部で、丹念なヒアリングに基づき策定されたみどりの食料システム戦略中間とりまとめが了承された。今後、パブリックコメントを求めることとなる。
第9回ロボット大賞の農林水産大臣賞は、INAHO株式会社のアスパラガス収穫ロボットに決定し、私がプレゼンターとなった。アスパラガスは、収穫に適した大きさに生長した株を選定して収穫するが、これをロボットに行わせようというものだ。また、リース方式モデルも評価された。
3月25日、農・林・水産の各審議会のメンバーを網羅した地球環境小委員会を省内で開催。みどりの食料システム戦略案について説明し、有識者から意見を伺った。
暮れから今年にかけての東北・北陸豪雪の農林水産被害は150億円を超えた。営農等の継続のためには、早期に対策パッケージを示すことが大切だ。1月24日には秋田県横手市を視察して佐竹知事や現地首長らと意見交換、2月3日には、農林水産省としての対策パッケージを公表し、生産現場の安心を確保するとともに、農業共済や収入保険への加入も促した。
1月13日、鹿児島県でも鳥インフルエンザが発生。これまでは即日現地に赴いていたが、緊急事態宣言発令下のため、鹿児島県の塩田知事とは、リモートでの会談となった。香川や宮崎で複数の農場に感染が拡大していたことから、素早い防疫措置と徹底した封じ込めをお願いした。鹿児島県では、1例のみで他の農場に広がることはなかった。
1月8日、みどりの食料戦略に係る意見交換会がキックオフ。この戦略は、地球環境に配慮した持続可能な農林水産業を、生産性向上と両立しつつ、作っていこうというもので、農薬や化学肥料の低減、有機農業の拡大を意欲的に進めることを内容とする。生産者だけでなく、農薬・肥料・機械メーカー、加工流通、消費者、研究者などと幅広い意見交換を、その後20数回にわたり行うこととなった。
1月7日、米の需要に応じた生産・販売の推進に係る全国会議を開催。本年、米の過剰作付けをなくしていくには、新たに6.7㌶の水田を、主食用米から他の用途に振り向ける作付け転換が必要だ。このため、前年度3050億円だった転作のための予算を、令和3年の作付けのために、3400億円確保したことを説明。ただ、在京の農業団体等はリアルで参加できたが、都道府県はリモート参加で、どこまで危機感が伝わったか、いささか隔靴掻痒の感は否めない。
1月7日、翌日からの緊急事態宣言発令を受け、農林水産省新型コロナウィルス感染症対策本部が開催される。私からも、農林水産業や飲食業への影響をしっかりウォッチしていくよう申し上げた。