前代未聞!代表質問で審議拒否
2005-1-25
前代未聞。
今日(もう昨日になっている。)、総理の施政方針演説に対し、民主党・岡田代表が代表質問。
再質問に対する総理の答弁を不服として、民主党議員が議場を出て審議拒否をしてしまった。確かに、「岡田議員の再質問がありましたが、全て既に答弁済みでございます。」という総理の答弁も、相当挑発的ではあった。
今私が総理の立場だったら、マスコミの批判を恐れて、とてもあそこまで強くなれない。
しかし、報道はされないが、岡田代表の再質問は、質問の名に値しない極めてお粗末な内容で、答弁のしようがなかったというのも事実。
曰く、
社会保障制度については、総理が既に、与野党・国会で議論しましょうと言っているのに、「(総理の姿勢は信用できない。)国会で議論すべきと考えるがどうか。」
イラク支援については、総理が既に、国連決議に則り行っていると答弁しているのに、「(国連決議には従うべき)しかし、イラクに関する国連決議は、従うべきでないと思うがどうか。」
と、何が幼児がだだをこねているような内容。
私も聞いていて、「確かに自民党にもいろいろな問題はあるが、そもそも民主党には政権担当能力がない」ということを改めて確信し、逆に、妙な安心感を感じた。
しかも、河野議長が、「(答弁に不満があれば)再質疑の申し出を許可する。」と申し向けても、岡田代表はじめ民主党の議員は、再質問もしないで議場から出ていく。
さすがに彼らも恥ずかしくなったのか、本会議は1時間45分後に再会され、岡田代表が再質問。
今度は総理も丁寧に再答弁するが、聞いていると、実は最初に答弁した原稿を抜粋し、もう一度答弁しただけ。それで民主党も納得。いったい、この騒ぎは何だったのか。
勿論総理も挑発的だった面もある。
私も、本会議の席で、同僚議員と、「私が総理だったら、『民主党は各論反対、是非改革の足を引っ張らないで欲しい』といった、答弁をしてあげるんだけど」ということを話していた。
しかし、これは単なる言い方の話。
議場からの退席は言語道断。同じ国会議員として恥ずかしい。
民主党は、言論を戦わせるべき「民主主義」を、自分の意向が通らなければ退席する「自分勝手主義」と取り違えているのではないか。