昨年中の はなし康弘の委員会活動~石原伸晃前国交相の特別寄稿
2005-1-4
葉梨康弘先生は、衆議院の国土交通委員会の若手有力委員として、大活躍しておられます。
前国土交通大臣として、葉梨先生の委員会での活躍には心から感謝しております。
先の通常国会では、国土交通省は史上最高の18本の法案を提出し、成立させて頂きました。
その審議においても、葉梨先生は地元の皆さまとの深い関わりからの、豊富な知識と経験に基づく、簡にして要を得たご質問をされ、また今後の国土交通行政を運営していくにあたり大変参考となるご意見をいただきました。通常国会の中でも、皆様ご存知の通り、道路関係四公団の民営化法案は、最も長時間のご審議をいただいた重要法案でした。
道路公団の民営化は、40兆円という四公団の借金を料金収入で確実に返済するとともに、真に必要な道路をできるだけ少ない負担で建設しようとするものです。
民主党からは、国の税金で道路公団の借金を返し、高速道路を無料化するというという対案が提出されましたが、国土交通委員会で、その問題点を見事に指摘されたのが葉梨先生です。
自由民主党を代表し、法案の質問に立たれた葉梨先生は、「新しい高速道路、それから一般道についても、予算を相当削っていかなきゃいけない。削らないとすれば増税しなきゃいけない」と、民主党案の非実現性を見事に言い当てられました。
また、民主党案を「ただほど高いものはない法案」と評し、「無料化構想」というあまい言葉に隠された法案の正体を明確にして頂きました。
葉梨先生の鋭い質問のおかげで、非現実的な民主党案が廃案に追い込まれたといっても過言ではありません。
また、葉梨先生は、都市政策、住宅政策に大変造詣が深い方です。予算委員会の分科会では、都市再生という国政の大きなテーマから、地下室マンションなど身近な問題まで、多くの課題を幅広くとりあげられました。
葉梨先生にはその深い見識をいかし、今後とも国土交通行政にお力添えを頂きたいと、私は願っています。
しかし、私の願いがかない、葉梨先生が国土交通委員会で活躍すればするほど、お地元にいられる時間は少なくなるかもしれません。
そんな時、お地元の皆様には、葉梨先生の政治活動を暖かく、そして力強くお支え頂きますよう、この場をお借りし、併せてお願い申し上げます。
前国土交通大臣 石原伸晃