国民投票制度視察21~ゲナ・フランス前憲法院総裁

2005-11-16

 

11月16日、イブ・ゲナ前憲法院総裁。憲法院は、3権の上に位置すると言われる機関で、83歳のゲナ氏も、数次の閣僚経験を有し、今も、アラブ研究所理事長として現役で活躍。rn憲法院は、各般の国政選挙を含め、選挙についての異議申し立てを受け付ける。ただ、そのときの判断は、オーストリアでも同様だったが、「不正行為があった場合、それが結果に決定的影響を及ぼすか否か」というもの。rnそして、技術的部分の憲法改正については、歴史を踏まえた「バランス感覚」の問題として、「議会でやればよい」という立場。rn私にとっては、本日が最後のアポ。翌17日には、帰国の途についた。rn総じて、国民投票制度の技術的な側面は勿論、「民主主義とは何か」という、哲学的な問題についても考えさせられる旅だった。rnそして、「憲法改正国民投票制度」は、わが国にとって、歴史上初めて、「直接民主制導入」を行うものということができ、独立の問題としても、大変大きな政治的課題となり得るということを痛感した。