豪雪被害に迅速に対応~秋田県の被災状況を実地に見る
2021-2-4
1月24日の日曜日、私は、農林水産副大臣として、昨年来の豪雪に見舞われている秋田県横手市の現場に赴いた。
写真で私に説明していただいているのが高橋横手市長、その隣が佐竹秋田県知事、地元選出の御法川衆議院議員も同行した。
国に対する期待の大きさを痛感する。
今シーズンの豪雪は、例年よりも早い。降雪のピークは1月下旬から2月初めなのだが、昨年から豪雪が襲来してきている。
しかも、量も多く、1月末現在で例年の4倍だ。
私が視察した秋田県だけで見ても、1月7日現在、死者が13人と、秋田県にとっては、過去最大の被害と言われた昭和48年冬からのシーズンの「48豪雪」での犠牲者13人と、既に並んでいる。 犠牲になった方々のご冥福を心からお祈り申し上げたい。
そして、これに加えて、特に農業被害が深刻だ。
かつての横手盆地は、米の単作地帯だった。でも現在、米だけでは農家は食べていけない。だから、秋田県も、施設園芸や果樹への転換を進めてきた。
その矢先の豪雪で、ハウスは倒壊、リンゴの木も裂けてしまった。
今回の豪雪は、努力してきた生産者の心を折りかねない。
この日も、生産者の皆様や、佐竹知事をはじめとした関係者の皆様から、真摯な声を聴くことができた。
例えば果樹の場合(横手はリンゴの名産地)、樹木を植え替えれば、数年は収穫できない。その間をどうするかという問題があり、何とかしてくれないかといったお話もあった。
また、ハウスの倒壊に対する補償はどうなるのかという話もあった。
さらに、折角、水田の単作から脱却し、より収益の上がるハウスとか果樹の複合経営に、新たな投資をして取り組んできたのに、何とかその流れを止めないで欲しいというご意見もお伺いした。
意見交換会の場では、私から、早期にわかりやすい支援策のメニューを提示申し上げたいと発言させて頂いた。
そして、農林水産省としても、このような意見を持ち帰り、早速に総合的な対策メニューを策定、自民党農林部会の要請を受けた後、2月2日、省対策本部を開催して支援措置を決定した。
具体的な支援内容の詳細は、字数の都合で省かせていただくが、営農に意欲的に取り組む生産者の皆様には、その要請を踏まえた支援パッケージになったと自負している。
今後は、現場への周知が極めて大切だ。
私としても、コロナ禍の中とはいえ、きめ細かな情報が現場に行き渡るよう、さらに農林水産省の事務方を督励していく考えだ。