農政=NO政??トンデモナイ

2005-2-5

戦後の農政は、「NO政」などと揶揄されてきた。

地元農家への国政報告

マスコミでは、食管会計で守られた米価の引き上げを求めるベトコン議員、輸入自由化反対を叫ぶ農林議員のはざまで翻弄されてきたと報道されている。
でも現在の党の議論を見る限り、全然違う。
改革の成果か、今自民党では、皆が真剣に悩み、討議している。

私は、当選以来、党の農林水産関係の会議には、できるだけ顔を出し、発言している。農協中央会などからも、ときどき、「農水省出身議員以上に勉強している。」と言われる。

地元でも折に触れて説明会を開いている。
何故熱心にやっていいるか、選挙区の農家のためだけかというと、決してそれだけではない。 実は、農業政策は、消費者政策でもある。
食の安全の確保、自給率の向上、どれをとっても、消費者の理解と協力、あるいは、消費者自身の主体的な行動なくして成り立たない。
例えば、民主党は、自給率向上を掲げ、裏作を奨励、小麦を400万トン生産させるという政策を打ち出した。一部の消費者も、これならいいのではとだまされた向きも多いと思う。
しかし、

・まず、日本の小麦は、米国・カナダのように硬質でなく、一部を除きパンには向かない(だから「うどん粉」と言われてきた。)のに、誰が400万トンも買うのか(現在は70万トンがやっと)。
・麦については、米以上に内外価格差が大きいのに、売れない小麦を400万トンも、多分政府が買い支えて、その財源・税金は、誰が負担するのか(現在でも相当の税金を投入!!これ以上は多分無理)。
など、知れば知るほど、政府自民党を口汚くこきおろす民主党案の方こそ、まさにNO政と思う。
私の選挙区に住む有権者は、多くは東京に通勤する消費者。是非正確な情報を伝えて、考えてもらいたいと思う。その意味で、私は農業問題にしっかり取り組む考えだ。
自民党では、毎週木金、朝8時から、私も加わり、今後のわが国の農業のあり方について、侃々諤々の議論をしている。民主党案のような机上の空論ではない。
農政=NO政??トンデモナイ。