現行警察法50周年に思う
2004-7-26
~治安回復のためのさらなる努力を~
本日、現行警察法施行50周年記念式典に参列してきた。
式典は、天皇皇后両陛下、小泉内閣総理大臣、衆参両院議長、最高裁長官を迎え、関係者300人により執り行われた厳粛なものであった。私も、歴代国家公安委員長らに混じり、警察庁出身の国会議員として招かれたが、二列目の真ん中近くの席で、平沢勝栄衆議院議員の隣り、しかも、大先輩である歴代長官・総監よりも上席で、平沢議員とともに恐縮することしきりであった。
式典冒頭、国家を斉唱したが、天皇陛下の間近で、しかも陛下に正対して君が代を歌うのは、勿論生まれて初めてで、大変感激した。
さて、いうまでもなく、現在の治安状況は、極めて危機的な状況にある。治安問題は私の専門分野でもあるが、私は、治安回復は、単に警察力の問題でなく、教育、地域コミュニティーの構造等を含め、多岐にわたる問題を解決することが必要と考えており、その意味で、政治に課せられた使命は大きいと思う。
ただ、政治の問題が大きいとはいえ、警察が、しっかりしなければならないことは論をまたない。その意味で、警察が、戦後の混乱期を乗り越え、国民とともに、民主警察の実をあげ、「治安大国」を作っていった50年前の成功体験は、もっと学ばれても良いと思う。
その意味で私は、今日の式典で、警察、さらに、私たち政治家も含めて、治安問題に携わる関係者が、気持ちを新たに、また、ひとつにして、治安回復に立ち上がる契機としなければならないという思いを強くした。