対北朝鮮経済制裁シミュレーションチームの一員に
2004-10-19
多くの国民は、ジェンキンスさんの来日以降、北朝鮮による日本人拉致問題解決への速度が鈍っていると感じているのではなかろうか。
実際、北朝鮮は、日朝協議の場でも、再調査の難しさを長々と説明したり、情報を小出しにしたりで、どう考えても誠実な対応を行っているとは言えず、与党の議員の多くも、大いにいらだっているのが実状である。
そこで、自民党の拉致対策本部(本部長安倍晋三幹事長代理)でも、本格的に、「対話と圧力」の圧力の部分、すなわち経済制裁を実際に発動するとしたら、具体的にどのような手続きで、どのような手段を選択していくかといったことを、本格的にシミュレーションしていこうと言うことになった。
チームのメンバーは、11人、先の国会でマンギョンボン号も念頭に置いた「特定船舶入港禁止法案」を議員立法で提出した6人に、若手議員5人が加わった。座長に菅義偉衆議院議員、事務局長に山本一太参議院議員を充て、私も、新たなチームの一員として議論に参画することになる。
10月19日の第一回会合では、どのようなイメージで具体的シミュレーションを行うかということが議論になり、私からは、制裁要件となる北朝鮮の行為を具体的に明示し、その上で、各種の手段の中からもっとも効果的手段をとることを基本に、シュミレーションを行っていくべきと申し上げた。検討の方向は、どうもそのようになりそうだ。
ただ、次の日朝交渉、六者協議の日程と考えあわせると、11月までに集中的な作業を行っていかなければならない。
忙しくなりそうだ。