茨城県小美玉市の藤枝牧場。合併前の美野里町は、かつて、私の先代・葉梨信行の選挙区で、牧場主の藤枝一郎さんには、家族ぐるみで懇意にしていただいた。190頭の牛を飼育するが、都府県酪農の飼料自給率の平均が2割を切る中、後継者のいない農地を借りて飼料畑とし、約5割の飼料自給を達成。わが国の食糧自給率がカロリーベースで40%だから、藤枝さんのところの牛乳を飲めば、確実に自給率向上に寄与する。お孫さんも土になじむ、家族みんなでの一生懸命の労働が、日本の美しいムラと国土を支えている。
平成19年2月6日、党行革本部に置かれた中央省庁改革委員会の初会合が開かれた。橋本行革による省庁再編後6年を経過、21世紀における行政のグランドデザインを提示してするため、中央省庁のあり方についても検討を加えていくこととなった。私は「主査」に就任し、実質的な事務運営の責任を負うこととなる。現在の検証も含め、膨大な作業になりそうだ。写真は、私から左へ、園田中央省庁改革委員会委員長、中馬行革本部長、宮沢行革本部事務局長。
北海道本別町の山西牧場。5日は、前日の強風と打って代わって晴天。山西さんは、乳牛(ホルスタイン)のお腹を借りて、人工授精卵などにより肉用和牛を生ませ、子牛として出荷している。現在和牛が余りに高いため、このような方法で、肉牛の増頭を図ることは、1つの方法だ。ただ、その一方で、ホルスタインの雌牛という生産基盤も、しっかり確保していくことが大切だろう。山西牧場の後北見市に向かい、地元選出の武部勤・前幹事長とともに、網走・根室管内生産者との意見交換会に臨む。
帯広市の広瀬牧場。広瀬さんは、児童・生徒に酪農の生産現場に触れてもらい、食と命の大切さ、わが国酪農の役割を学んでもらおうという「酪農教育ファーム」のさきがけ。ただ、見学者が繁忙期に集中し、しかも、無料奉仕で受け入れることも多いなど、苦労は耐えないようだ。牛は、他の家畜と違い、国内で自給できる牧草・稲わらでも育つ。このことは、食糧安全保障の観点から動物性タンパクを確保する上で、大切なポイントだ。そんなことも、教育ファーム運動などを通じ、是非国民に知って頂きたいものだ。
今年も、私が委員長を務める自民党の畜産・酪農対策小委員会での、畜産物価格の価格決定・畜産酪農関連対策決定のシーズンがやってきた。2月中には、代表的な生産現場に赴き、現地の実情をつぶさに視察した上、各種の要望を聴取する。まず、北海道芽室町の奥村牧場を視察。今、生産現場は、飲用乳の消費減退などの影響で、計画的減産を選ぶ酪農家を募っている状況にある。奥村さんは、JAの役員などとして、減産型を選択した。その影響等について、つぶさに聴かせていただいた。
柳沢厚生労働大臣の失言問題で、野党が、補正予算案の審議を拒否。補正予算自体は予算委員会で審議されるが、地方負担分もあるため、総務委では、同時に、地方交付税法等の審議を行う必要がある。前日まで与党質問の予定はなかったが、野党の質問者が出てこないため、急きょ、私が質問者に。冒頭、失言を問題とするのなら、言論の府である国会で主張すべきで、院外で騒ぎ、いじめ・児童虐待・障害者対策などの国民生活に密着する補正予算案の審議を拒否する野党の姿勢は、国会議員として許されない旨発言。
私は、昨年暮れに、自民党地方行政調査会(太田誠一会長)の事務局長に就いたが、本年の課題は、「町内会、自治会、集落」等と言われる地縁コミュニティーにもう一度光をあて、地域の連帯・絆・教育力の再生を目指そうと言うこと。このような、「頑張る『ご近所』応援プロジェクト」は、今という時代だからこそ大切だ。この日は、NHKのテレビ番組「ご近所の底力」の佐藤チーフプロデューサーから豊富な実話を聴く。大変参考になった。我々としても、参院選前には、方向付けを考えていきたい。